理想の暮らしは過去の暮らしにヒントがある
以前の記事で、戸建ての古民家リノベを選んだ理由について解説しました。
しかし、最近「暮らし」というものについて考え始めて、改めて思うことがあります。
豊かな暮らしには正解がないし、学校では教えてくれない。
それぞれの価値観によって、新築が正解の場合もあれば、リノベーションが正解の場合もあります。
そのような状況で、豊かな暮らしに巡り会える人とそうでない人の違いは何でしょうか。
おそらく、今までの暮らしについて真剣に振り返り、良かったことと悪かったことを整理できた人だと思います。
今までの暮らしで良かった庭のある暮らし
私の暮らしの原風景は、実家にあります。
人口1万人規模の小さな田舎町に生まれ育ち、伸び伸びと暮らしてきました。
実家は大きな庭付きの土地で、カーテンを閉めなくてもプライバシーが確保されています。
常に外が見えることから、開放的で面積以上の広がりを感じるのが本当に心地が良かった。
私にとって「庭がある住まい」が、今までの暮らしで良かったことで、これからの暮らしにも求めたこと。
だから写真のような庭付きの古民家を選びました。
リノベーション後は、庭の景色を活かして暮らしています。
写真でもわかる通り、カーテンを付けなくてもプライバシーが確保できて本当に心地が良い。
夜はカーテンの代わりに縁側との間の障子を閉めて、プライバシーを確保できます。
今までの暮らしで悪かった断熱性能の低い暮らし
今までの暮らしで不満だったのが、夏暑く冬寒い住環境。
実家は築80年ぐらいで、小学生の頃にリフォームしたけど、減額したのが断熱。
大学から社会人にかけて暮らしたアパートは、家賃の関係から築15年以上経過したもの。
断熱性能というのが皆無に近い住環境でした。
もうそんな住環境は懲り懲り。
そこで住環境について調べて、出会ったのが高い断熱性能の住宅です。
どうも35坪ぐらいの一般的な広さの住宅であれば、壁掛けのエアコン1台で冷暖房できて快適だということを知りました。
リノベーションでも工夫次第で実現可能というのがわかり、もちろん採用。
結果、今では快適な暮らしができ、遊びに来る友人達がびっくりするぐらいの住まいになっています。
省エネで電気代もお得。
その結果は、こちらのブログでご確認ください。
ちなみに、これらの本で勉強しました。
色々読んだ中では、専門家でない方でも読みやすいのでオススメです。
庭のある古民家を断熱リノベーションすることに
このように今までの暮らしで良かったことは活かし、悪かったことは改善して今の住まいができています。
これは新築でもリノベーションでも参考になる考え方です。
もちろん一級建築士として、リノベーションらしいデザイン性の高い設計を心掛けました。
設計コンセプトは「残し方のデザイン」。
工夫したポイントはこちらの記事をご覧ください。
今回の記事からの学び
・豊かな暮らしは誰も教えてくれない
・今までの暮らしで良かったことは、新しい暮らしに取り入れる
・今までの暮らしで悪かったことは、新しい暮らしで改める
リノベーションの暮らしに関して考える時、こちらの3冊がオススメ!
初心者でもわかりやすい内容なので、是非会社探し前に手に取ってください。
全国の代表的な工務店の素敵な事例がたくさん載っています。
有名ブロガーちきりんさんのリノベ体験談。ユーザー目線で共感できる内容です。