エアコン24時間つけっぱなし電気代いくら

エアコン24時間つけっぱなし電気代いくら断熱・気密
この記事から学べること
  • 断熱された住まいで、畳数表示でエアコンを買うと過大性能で損をする
  • 夏の冷房期よりも、冬の暖房期の方が、電気代は高い
  • 夏の冷房期は、つけたり消したり運転が15%お得
  • 冬の暖房期は、24時間つけっぱなし運転が10%お得
  • 設定温度は、電気代に影響する
  • 風量設定は、自動にしておくのがお得

お得なエアコンの選び方

前回の記事で紹介した通り、エアコン選びでよく見る畳数表示は、50年以上前の無断熱住宅が基準となっています。
現代の住宅は、どんなローコスト住宅でも断熱材が入っている。
そのため、現代の住宅で畳数表示のままエアコンを購入すると、必ず過大性能になります。
適切でお得なエアコンを選ぶためには、熱損失係数Q値気密性能C値から算出される数値を、エアコンの暖房負荷と比較して決めなければなりません。
Q値は、断熱性能を表しているので、断熱性能が高い家であればあるほど、小さなエアコンで冷暖房ができます。
詳しい算出方法は、こちらの記事からご確認下さい。

冷房と暖房、どちらの電気代が高い

夏の冷房期と冬の暖房期、どちらの電気代が高いでしょうか。
こちらのグラフは、我が家の年間の電気使用量をまとめたものです。

表からわかる通り、夏の冷房期よりも冬の暖房期の方が、電気代は高いです。
総使用量で見ると、2019年8月が335KW、2020年1月が644KW
冬は夏の1.8倍の電気を使用しています。
ちなみに、一年中シャワーが多いので、冬の給湯用エコキュートの運転による電気使用量が多いわけではありません。

また、一番使用量が少ない春と秋。
2019年6月が217KW、2019年10月が238KW。
冷房や暖房を使う時期の電気使用量が、いかに多いかがわかります。
そこで、気になるのが冷暖房の運用方法。
24時間つけっぱなしがお得なのか、それともつけたり消したりがお得なのか
実際の運用から、夏の冷房期と冬の暖房期ごとに、比較してみましょう。

冷房期のエアコン24時間つけっぱなし運転VSつけたり消したり運転

比較するにあたって、電気代のグラフを参考にします。
こちらは、毎月の電気代の請求を、記録して作成しました。

冷房期を比較するのは、2019年7月と8月。

7月は、設定温度26〜28度、風量自動、つけたり消したり運転。
8月は、設定温度26〜28度、風量自動、24時間つけっぱなし運転。

結果は、

7月:使用量296KWで、電気代8,546円
8月:使用量335KWで、電気代9,803円

24時間つけっぱなし運転の8月の方が、1257円高くなりました。
割合で見ると、15%のコストアップです。
これを高いと見るか、安いと見るかは人それぞれ。

暖房期のエアコン24時間つけっぱなし運転VSつけたり消したり運転

続いて、暖房期の比較です。
比較するのは、2019年2月と2020年2月。

2019年は、設定温度22度、風量自動、つけたり消したり運転。
2020年は、設定温度22度、風量自動、24時間つけっぱなし運転。

結果は、

2019年:使用量594KWで、電気代13,574円
2020年:使用量542KWで、電気代12,250円

24時間つけっぱなし運転の2020年の方が、1324円安くなりました。
割合で見ると、10%のコストダウンです。
2020年の方が暖冬だったとは言え、意外な結果。

なぜ、冷房期は割高で暖房期は割安になったのか

これは仮説ですが、夜の気温と室内の温度が影響していると考えられます。
夏の夜、一日の最低気温になり24度ぐらい。
エアコンの設定を28度とすれば、その差-4度です。
一方で冬の夜、一日の最低気温で1度ぐらい。
エアコンの設定温度を22度とすれば、その差+21度

夏場は、設定温度よりも外の方が低い温度のため、エアコンが消えていても室温に大きな影響がありません。
そのため、夜のエアコンの使用はいらず、つけていればその分だけ電気使用量が多くなると考えられます。
逆に冬場は、設定温度と外の気温差が大きく、暖房していないとどんどん冷えていく。
エアコンは、立ち上げの運転時から設定温度に近づける段階で、多くの電気使用量が必要です。
設定温度まで上がり、その温度を維持する段階では、少ない電気使用量となります。
そのため、冬にエアコンを消して寝ると、朝には室温が下がって、立ち上げ時に多くの電気が使用される。
であれば、24時間つけっぱなし運転で、夜間も維持させるのが省エネになると考えられます。

もし、外気の影響を小さくしたいのであれば、窓の断熱強化が効果的。
詳しくは、こちらの記事で解説しています。

電気代がお得なエアコンの温度と風量の設定

24時間つけっぱなし運転、夏は損で冬はお得という結果でした。
しかし、断熱性能日差しのコントロールに関係してくるので、一概には言えません。
日差しのコントロールについては、パッシブデザインと呼ばれる手法です。
詳しくは、こちらの記事をご確認下さい。

24時間つけっぱなし運転、つけたり消したり運転の双方に共通することで、温度と風量の設定があります。
温度と風量の設定次第で、電気代が変わってきます。

まず、温度の設定です。
一般的に、設定温度が1度変われば、電気使用量が10%変わると言われています。
2019年の1月と2月を比較すると、その違いは顕著。

2019年1月は、エアコンの運用に不慣れで、24度で運転していました。
そうすると、シミュレーションでは14,827円に対して、実際の電気代は16,342円。
割合で見ると、シミュレーションより10%高い結果です。
そこで2月は、設定温度を22度に変更し運転しました。
シミュレーション13,479円に対して、実際の電気代は13,574円で、ほぼ差がありません
一般的な知見である1度で10%とまではいきませんが、設定温度が電気代に与える影響があることがわかります。

風量については、自動設定がオススメです。
エアコンは、設定温度に向けて温度を変化させる時、つまり頑張っている時の電気使用量が多い
自動設定にしておけば、頑張る時は強い風、設定温度に達すれば弱い風に切り替えてくれます。
設定温度に達していても強風運転させていると、ずっと頑張りっぱなしになり、無駄な電気をしてしまう。
最近のエアコンはAI機能が搭載され、非常に優秀なので、風量自動でエアコンにお任せが省エネになります。

24時間運転するのかどうかは、その家庭の暮らし方によります。
我が家の場合は、妻がフリーランスで、在宅で仕事する時間が長いので、基本的に一日のエアコン稼働時間が長い。
だから、24時間つけっぱなし運転とつけたり消したり運転での比較が、このような結果になったのだと思います。
一定の断熱性能、気密性能がある住まいに暮らしている場合、是非実験して比較してみましょう。
そして、電気料金と快適性のバランスが取れる、上手なエアコンの使い方を見つけて下さい。
その際、温度と風量の設定だけは参考にして下さい。

今回の記事からの学び

  • 断熱された住まいで、畳数表示でエアコンを買うと過大性能で損をする
  • 夏の冷房期よりも、冬の暖房期の方が、電気代は高い
  • 夏の冷房期は、つけたり消したり運転が15%お得
  • 冬の暖房期は、24時間つけっぱなし運転が10%お得
  • 設定温度は、電気代に影響する
  • 風量設定は、自動にしておくのがお得

この記事を書いている私、鶴見哲也の自己紹介は、こちらの記事からご覧ください。
TwitterInstagramのフォローもよろしくお願いします。

断熱、気密に関して私がおすすめする書籍は、この2冊。
これからリノベーションする人、工事に携わる人の両方にとって役に立ちます。