住宅会社が戸建てリノベーションを断る理由

住宅会社がリノベーションではなく、新築をおすすめする理由着工前に考えたこと

実家をリノベーションしようと思っています!
でも、相談に行った住宅会社の人に、建て替えを勧められちゃいました。
なんでリノベーションを渋るのですか?

それには、複数の問題があるからです。
お客さん都合、住宅会社都合があるので、それぞれ理由を解説しますね。

この記事から学べること
  • 住宅会社にリノベーションの相談へ行くと、新築への建て替えを勧められることがある
  • リノベーション工事費が高くなりすぎて、新築への建て替えの方が良い場合がある
  • あえて難易度の高いリノベーションを選ぶ理由が不明確であれば、新築の方が良い
  • リノベーションだと責任の所在が曖昧になりやすく、住宅会社としてはトラブル防止のために避けたい時がある
  • 新築にはない住まいへの愛着が、リノベーションを選ぶ最大のポイント

自宅リノベを相談してみよう

これまで不動産を購入し、リノベーションをする内容について書いてきました。

こららの記事から、中古住宅を買ってリノベーションするには、様々な課題があることがわかりました。
では、既に住んでいる住まいをリノベーションしたい場合はどうでしょうか。
リフォーム、リノベーション専門店があればいいですが、地方都市にはまだ少ないのが現状。
多くの方は、新築も取り扱っている住宅会社へ相談に行きます。

対応は、不動産購入してからのリノベーションと変わりません。
しっかりと調査し、それを元に設計、見積をして、工事内容を決めます。
しかし、そこでこんな言葉を掛けられる場合があります。

「大掛かりにリノベーションするなら、だいぶ高い金額になりますよ。」
「新築への建て替えもできてしまうかもしれません。」
「リノベーションやめて、新築にしません?」

この発言の真意は、どこにあるのでしょうか。

住宅会社が新築をおすすめする理由

住宅会社が、リノベーションの相談にきたお客さんに対して、新築をおすすめするには3つの理由があります。
コストの問題、リノベーションの理由、責任の所在です。

ユーザーが思っている以上にリノベーション費用が高い

家全体をフルリノベーションするには、かなりの費用が必要です。
断熱補強、耐震補強、間取り変更となると、1500万円以上は覚悟して下さい。

ご自宅の状況によっては、2000万円、3000万円ということも現実的にある話。
あまりに高額になると新築に建て替えた方が、要望をしっかりと叶えられるという場合があります。

リノベーションである理由が不明確

なぜリノベーションしたいのか、ユーザーの理由が不明確な場合があります。
新築よりもリノベーションの方が、家づくりの難易度は高め。
それでも、あえてリノベーションを選択する理由がないと、プロとしてはおすすめできません。

責任の所在が不明瞭

新築でもリノベーションでも、何らかの工事をする場合、必ずトラブルが起きます。
トラブルの大小、善悪はありますが、そのとき誰に責任があるのかが大切。
新築の場合は、工事中や工事が原因で起きたことは、住宅会社の責任です。
しかし、リノベーションの場合は、必ずしもそうとは限りません。
元々の住まいが原因で、工事によってそれが判明する場合もあります。
そのとき、責任は誰にあるのでしょうか?

・元々工事をした会社?
・住んでいた人?
・リノベーションした人?

責任の所在は曖昧です。
しかし、この状況を改善できるのは、リノベーション工事をしている住宅会社。
住宅会社は、何らかの不利益を生じやすい立場となります。
このリスクを背負うよりは、新築で建て替えの方が責任の所在が明確で、住宅会社としては取り組みやすいのです。

新築にはなくて、リノベーションにあるもの

3つの代表的な理由を挙げましたが、最も大切なことは「なぜリノベーションなのか」ということです。
そのヒントとして、建て替えの新築にはなくて、リノベーションにあるものがとても大切。
その答えは、住まいへの愛着です。
実家であれば、そこで生まれ育った家族との思い出が、部屋の随所にあります。
例えば、
・身長を書いて兄弟で競い合った柱
・破って怒られた手の込んだ障子戸
・虫を探して走り回った庭
・みんなで腰掛けてスイカを食べた縁側
など、様々です。
これらは、新築ではあり得ません。
また、壊してしまえば、無くなってしまいます。
リノベーションであれば思い出を残しながら、不都合な部分を残すことができるのです。
住まいに宿る思い出、愛着はお金で買えるものではありません。
そこに、実家を建て替えるのではなく、リノベーションであるべき理由があります。

中古住宅購入でも愛着は抱ける

実家であれば、家族の思い出や愛着があります。
しかし、赤の他人の中古住宅を購入した場合はどうでしょうか。
私は、中古住宅でも愛着を抱くことができると考えています。

私は、この住まいのどこか懐かしい雰囲気に惚れ込みました。
・南側の庭からの豊かな光
・手の込んだ雪見障子や組子障子
・緑色の個性的なじゅらく壁
・実家っぽい懐かしさ

どれも不動産内見時に気に入って、これらが購入を決断した理由になっています。

そして、写真のようにリノベーション。
惚れ込んだポイントを、ふんだんに活かしたデザインです。
中古住宅は実物を見て買えるので、そこで感じた良い所は愛着と呼べます。
そこを素直に活かしたデザインにすれば、リノベーションであるべき理由になるはずです。

今回の記事からの学び

  • 住宅会社にリノベーションの相談へ行くと、新築への建て替えを勧められることがある
  • リノベーション工事費が高くなりすぎて、新築への建て替えの方が良い場合がある
  • あえて難易度の高いリノベーションを選ぶ理由が不明確であれば、新築の方が良い
  • リノベーションだと責任の所在が曖昧になりやすく、住宅会社としてはトラブル防止のために避けたい時がある
  • 新築にはない住まいへの愛着が、リノベーションを選ぶ最大のポイント

この記事を書いている私、鶴見哲也の自己紹介は、こちらの記事からご覧ください。
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